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自己肯定感は自己承認閾値とでも名称変更した方が良い

ジョギングしてたら降ってきたので、書きます。

 

■ 自己肯定感とは何か

 心理学?精神医学?の用語に「自己肯定感」という言葉があります。
Wikipediaで検索しても該当記事がなかったので、正式な学術用語ではないのかもしれません。しかし、メンタルヘルス方面ではかなり一般的になっている用語で、「自己肯定感の高め方〜」みたいなブログ記事もたくさん見つかります。

 一般的にはこの自己肯定感が低い人ほど鬱になりやすい傾向があります。
なので、自己肯定感を高めるというのは鬱状態を解消するための一つの目的というか、活動方針になります。「自己肯定感の高め方〜」みたいなブログ記事がたくさんあるのはそのためです。

 

■自己肯定感が高い状態とは

 ところで、「自己肯定感が高い」状態というのは、自信満々になるというような意味ではありません。
 日々の生活のなかで事実として現れる自分の長所、短所、致命的な欠陥、考えるに値しない生活習慣、性癖、あるいはコモディティに関する趣味趣向などについて、できるだけ広い範囲について認める、許す、あるいは誇る。その範囲が広いことを「自己肯定感が高い」と言います。つまり、自己肯定感が高い人は、ありのままの自分を受け入れ、長所は誇り、短所は許し、致命的な欠陥は認識しつつ対処し(そんなものはそもそも無いかもしれませんが)、そして考えるに値しない些細な習慣はそもそも頭の中で問題にならない、脳内で色々と会議をしない、そういう思考ができている人だと言えます。

 よく言われる「自分を大事にして」や「自分を愛して」というのは、上記のような自己肯定感の高い思考をして、というのと同義だと考えることができます。

 これは見方を変えると、実績として現れている自分の様々な状態について、誇ることができない、納得や妥協ができない、許すことができない、そして、世間一般的には考えるに値しない些細な状況や認識について、許容したり無視したりすることができない。そういう状況が多い人は「自己肯定感が低い」状況にあると言えます。

 

■自己肯定感の低すぎる人は鬼教官に拘束されている

 自己肯定感が低すぎる人は、例え話でいうならば、自分は自分の頭の中で生徒として常にテストを受けていて、回答を提出しますが、そこには鬼教官がいて、自分が出した回答の点数が低すぎるため、納得できずに生徒を叱りつけて書き直しを要求し続けるような、そういう思考パターンの連鎖に陥っています。
なので、いつまでたっても生徒は帰宅することができない、帰宅を許されたとしても、「そんな成績で許されると思うなよ」などと吐き捨てられて命かながら帰宅しているような状況です。

 そのような状況が続き、精神状態に異常が診られるようになってしまった人の、回復のアプローチの一つとしては、上記のような「鬼教官」を如何にして諮問会議にかけ、辞職に追い込むかという事について専門家と考えるというやり方があります。

■自己肯定感が高い=自己承認閾値が低い

 このエントリで言いたいことです。自己肯定感と聞くとどうしても、「自分はそもそも能力が無い人間なんだから自己肯定なんて出来ない…。」と考える人が多いのでは?となんとなく思いました。

 上記の説明の通りですが、自己肯定感を高めるという行為は自己承認の閾値を下げるという行為と同じです。つまり、自分の能力やこれまでやってきたことについて、もっと妥協してあげましょうよ、という啓蒙をすればいいのです。
自分は生まれも大した事の無い一般庶民なんだから、そもそもこの年齢まで生き延びたり、仕事を得ていたり、そういうことをできているだけで素晴らしいんだよというような庶民思考をしてみるのも一つの手かなと思います。とにかく自分の現状について納得する閾値を下げる必要があります。
 話は逸れますが、納得できない要因として万能感があったりします。自分は子供の頃には色々できたし、本当はまだ期待するステージにあがるための準備をしているだけで、もっとこれから爆発的に伸びるんだ、輝かしい栄光の未来があるんだ。そういうような思考パターンです。もしかしたらそれを打ち砕く必要があるかもしれません。ただそのような思考は良い面もあり、自分の人生を切り開いていくためには一定量必要な燃料だったりします。なのでその加減は専門家の話を聞いて決める、もしくは専門家に委ねる必要があります。

 

■まとめ

  • 自己肯定感が高い=自分の長所も短所もなんでも認められる
  • 自己肯定感が低い人は自分の中の鬼教官に苦しめられている
  • 自己肯定感を高める=自分を認めるための閾値を下げる
  • 自己肯定感という名称は自己承認閾値に変更したほうが良い

 

 

 この本は、まさに自分を肯定しまくることで自己肯定感を高めることに主眼を置いています。良い事も悪い事も、長所も短所も、すべて肯定します。良書でした。

まずは、自分をまるっと肯定しよう

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